10kg痩せたい人のための目標の立て方
何事にも目標を決めたら達成することが大事だ。
目標だけを設定して満足してしまうことがあると思うのですが、これには理由があるんです。
トロント大学のポリヴィ教授によると、次のことが言われています。
例えば「よし！ 10kg痩せるぞ！」と高い目標を立てたとします。そして10kg痩せた自分を思い浮かべてニヤニヤ。10kg痩せたらきっと着たい洋服もかっこよく着こなせて、顔もかわいくなって、男性からもモテちゃうな、きっと♡
と10kg痩せた自分を思い浮かべてとっても良い気分になっちゃう。実はこの時が一番ドーパミンが放出されてそれだけで満足してしまうのです。
これを「偽りの希望症候群」と呼びます。
目標を立てた時点で満足しちゃってるので、もう努力しなくてもよくなっちゃってる。もう快感を得ちゃったから。
そしてしばらくたつと「あれ？ そういえば目標を立てたような……。何にも変わってないじゃん」という現象が起こるんですね。
目標を達成したいあなたはこの現象をしっかり把握して乗り越えなければなりません。
それには次のことが必要になります。
１．目標を決める
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２．いつまでに目標を達成するか決める
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３．1か月単位でどの程度達成すべきかを数値化する
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４．決めた期限までにどうした努力が必要か考える
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５．1日単位でどの程度達成すべきかを数値化する
一つ一つ見ていきましょう。
１．目標を決める
10kg痩せるを目標としましょう。
２．いつまでに目標を達成するか決める
半年後の6か月で目標達成すると決めるとします。
３．1か月単位でどの程度達成すべきかを数値化する
10kgを6か月で落とすのですから、1か月あたりにすると約1.7kgずつ落としていけばいいことになります。決して無理な数字ではありません。
ここでは実現可能な目標なのかをふるいにかける作業もできます。
例えば2か月で10kg落とす！ となると、1か月に5kgを落とすことになります。数字で見ればいけそうかな？ と思えるかもしれないけど、1週間に約1.2kgずつ落としていかなければなりません。ダイエットしたことのあるあなたなら分かると思うけど、体重ってなかなか落ちないんだよ。1週間だけだったらなんとなるかもしれないけど、それを2か月ずっと落とし続けなきゃならないって結構きついぞ。
と、ここで本当に目標が達成可能なのか？ 無謀ではないか？ を改めて考えることが必要になります。目標を立てて気持ちよくなっている頭を冷静にする作業でもあります。
４．決めた期限までにどうした努力が必要か考える
ただ目標を立てただけで勝手に痩せるということはありえません。どうしたら1か月1.2kg分を減らせるのかを考えます。
1.2kg痩せるには8,640kcalを削減する必要があります。
だんだん具体的になってきました。
５．1日単位でどの程度達成すべきかを数値化する
1か月で8,640kcalを消費するためには、1日あたりで計算すると288kcalをこれまでの生活から減らさなければいけません。
これは白米だったら茶碗2杯ちょっとくらい。白米2杯を毎日我慢しなければいけないのは結構つらい。でも昼食のから揚げから焼き魚に変えてみるとか、お菓子を我慢する程度でかなり達成できる数字かもしれません。
食事を減らすのがいやだったら、運動するしかありません。
ウオーキングだったら90分も歩かなければなりません。毎日の生活に90分の散歩を付け足すって可能だと思う?! 結構つらいよね。
1か月1.2kgでもこんだけつらいのに、1か月で5kg痩せたいとかってどんだけ無謀なのかって話です。
目標達成って達成した姿を想像するとハッピーなんだけども、その正体って結局は毎日の地道な努力なんです。だから毎日地味な作業を積み重ねることでしかハッピーに到達できない。それ以外に近道はない。絶対ない。
話が逸れてしまいましたが、こうして1日単位ですべきことを書き出してみて、それが果たして可能かどうか？ を考えることまでが目標設定なんです。
もっというと、毎日300kcalを減らすって決めたら、毎日の献立もきちんと決めてしまう。私の場合は一人暮らしで自分で献立を決められるので、毎日の食事をほぼ固定化しています。
昼間はサラダとゆで卵と鶏肉。夜は野菜スティックとおにぎり。平日はほぼ毎日これ。決めてしまってルーティン化するとすっごい楽なんです。今日は何を食べよう、何を買おう、何を作ろうって考える時間が減るから。まあこれは私が食べ物にあまりこだわりがないからできることなのかもしれません。
そしてさらにいうと、1日で食事をする時間も固定化します。すると無駄食いがなくなるし、時間が来ると「あ、もう食事時間が終わった」と頭を切り替えられます。
ここまでが目標達成のための第一段階です。
絶対に目標を達成したいという気持ちで真剣に考えた結果のことなのでぜひ真似してみてくださいね。
