【本紹介】ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン
あんまりダイエットには関係ないけど、
人間関係って精神状態を左右するし、精神状態ってダイエットにも大きく関係するので、ダイエットをする上でもこの本は読んでおいて損はないと思う。
ユダヤ人大富豪の教えⅢ~人間関係を築く8つのレッスン
https://www.amazon.co.jp/dp/4479304274/
人気シリーズらしいのだけど、私は3番目から読んでしまった。
すげー怪しいタイトルだけど、多分タイトルと中身がここまで一致していない本ってなかなかないと思う。
一言でいえば人間関係を円滑にする本。
人は4つの性格に分けることができて、そのグループの特徴や口癖などが書かれている。
そしてそのグループにいることによって起きてしまうこと、接する相手がどのような気持ちでいるかなどが書かれている。
そしてそのグループにより相性があり、自然と相反するグループの役割を演じることとなるとも書かれている。
私は占いとか性格診断を見てもピンとくることがなく、
「まあ、そういう一面もあるし、そうでないときもあるよね」
と思うことが多かった。
その謎がこの本で解けた。
接する人によってグループをグルグル移動していたからだ。
本の中にはポジティブな人と接するとネガティブになる、と書かれていて、
そういえば超ポジティブなお母さんのいる家庭は、子どもは大体物静かなタイプが多いなあと思った。
ネガティブな人がいないとポジティブでいられないし、ポジティブな人がいないとネガティブでいられない。お互いにお互いをそうして支えあってバランスをとっているのだ。
人間関係はいつもそうしてバランスが保たれている。
本の中ではポジティブが良いとか、ネガティブが悪いとかは書かれていなくて、それぞれ良いところがあるしお互いを認め合い理解することで、距離を縮めることができるとある。
実はこの本をファミレスで読みながら、
恥ずかしながら涙が出てしまった。
私は母親があまり好きではない。
育ててくれたことに感謝はしているけども、人間としてどうも合わないとずっと思っていた。
母は私の個性をすべて否定する人だった。
何か新しいことをしようとすると「あなたには絶対にできない」
人と違うことをすれば「恥ずかしいからやめなさい」
寡黙な私に「女の子はもっとおしゃべりでたくさん笑わなきゃだめ」
そんな環境が息苦しく、働き始めてすぐに家を出て、それ以来あまり積極的に帰っていない。距離を置いた方がお互いのためになると思ったからだ。
何より私の精神状態に非常に悪影響を与える人だった。
だけどこの本を読んでから少し考えが変わった。
母は非常に苦労した人生だった。
父親が破天荒な人であまり家に帰らなかったそうだ。
近所の飲み屋から「酔い潰れて寝てしまった」と電話がかかってきては、小学生の母が迎えに行っていたそうだ。
母の兄弟も借金をつくったり事業に失敗したりと苦労人(というかダメ人間)が多い。
身近のそういう人をたくさん見てきた中で、子どもの私にはそういう道を歩んでほしくなかったのだと思う。
だから、安心、安全な道を行ってほしい、人と同じ道を歩んでほしいと願って、平凡な人生からそれようとする私を必死に引き留めていたのだと思う。
そんなことがやっとこの年になって改めて理解できて
そうか、母もつらかったんだなと思うようになった。
これからは少しだけ母に優しくなれそうな気がする。
人間関係に悩んでいる人には新しい視点が得られる本かもしれないよ。