1か月で10kg痩せます! が失敗するワケ
またまたまたまた「スタンフォードの自分を変える教室」のお話。
またかよって感じだけど、この本ほんとダイエットをするうえで参考になる話が山ほどあるから自分が忘れないためにもシェアしておきたいの。もうちょいお付き合いくださいませ。
決意だけして一向に達成できない
きっとダイエッターなら思い当たる節があるだろう。
「よし! 明日からダイエットする! 明日の朝は早く起きてジョギングして、朝ごはんはサラダを食べよう」なんて決心する。
そしていざ翌朝になってみると、
「やべー寝坊した! ジョギングする時間もサラダ作る時間もないから、とりあえず今日はいつも通りコンビニで菓子パン買って食べよう」
はい、私もすごくよくあります。
決意するときってすごく希望に満ちていて「ああ、私は明日から変わるんだ。1か月後にはきっとナイスバディ―になっていて、今はきついあのスキニーもすんなり履けるようになってるんだろうな。うれしいな」なんて、達成した後の自分を想像して気分がよくなったりする。
でも実際は、1か月経っても半年経っても一向に達成されず、「あれ? 私全然変わってないし、むしろちょっと太ってる……。こんなはずじゃなかったのに」と落ち込むことになる。
いつわりの希望シンドローム
これは「いつわりの希望シンドローム」と本の中で言われてる。
これって、一種の「逃げ」なんです。
現状がうまくいっていない。でも「変わるんだ」と思うだけですごく気分が良くなる。
手っ取り早くドーパミンを出すのにすごく良い手段なんだよね。
つまり、ストレス発散のためにお酒飲んだり過食することと一緒。高い目標を掲げることで、現実から逃げてる。
だから「1か月で10kg痩せます」とか言って、無謀な目標を掲げることだけで満足しちゃうの。
私はこのことを本で読んだときに、これまで何度となくダイエットを決意しては何も達成できなかったことを思ってすごく恥ずかしくなった。がんばっているつもりだったのに、結局は逃げていたんだなって。
もちろん目標を掲げることは悪いことじゃない。
だけど、それだけで満足しちゃってない? 本当にそれは実現可能なの? ってことを冷静になって考えてほしい。だって今までできなかったことをするって、相当大変なんだよ。
明日の自分を大切にする
じゃあどうすんじゃい、ということなんだけど、高すぎる目標を掲げるって結局「自分をいじめている」ということなんだなって思う。
きっと明日の自分は素晴らしい行動をするはず。明日からはきっと好きなお菓子も我慢できるはず。
いやまて。それやるの誰よ?
って話。
これまでの自分ができなかったことを明日の自分に全部負わせる。それって明日の自分がかわいそうじゃない? そんな大変なことさせて。
むしろやっていかなきゃいけないのは自分を大切にすること。
明日の自分が無理なくできるようにシステムを作ること。
目標を掲げるだけで終わるのは簡単なこと。だけどそれを達成するための努力は絶対避けて通れないんだから、そこまで考えたうえでの目標にすること。
目標達成までの道のりを具体的に考えて、日々の生活に落とし込むこと。
例えば1か月で10kg痩せたいと思う。
1kgの脂肪を落とすのに7,200kcalの消費が必要なので、10kg落とすには72,000kcalを消費しなければならない。
単純に72,000kcalを30日間で割ると一日あたり2,400kcal。
2,400kcalを消費するのには1時間のランニングでの消費エネルギーを500kcalと見積もったとして、毎日5時間弱ランニングしてやっと1か月で10kg痩せられる。もちろん食事のことは考えていないからもっと大変だ。
こんなの無理だって誰でもわかる。
でも「1か月で10kg!」ってなんとなくできちゃいそうな気になっちゃうんだよね。
超分かるしそれを達成できた自分を想像するとワクワクしちゃうのも超分かる。
でも、これが例えば半年で10kgだったらどうだろう。一日400kcalを消費すれば達成できる数字だ。これなら一日1時間弱走れば達成できる計算。がんばればなんとかできそうな気がする。
これでも無理そうだと思ったら1年で10kgだったら、1週間のうち3回くらい走れば達成できる。
こうやってきちんと細部にまで落としこんで実行することが成功への近道かなと思う。
1年で10kgっていう目標じゃ、1か月で10kgに比べたらあんまりワクワク感がないのは分かるけど、ダイエットのワクワク感って、スタートの時じゃなくて達成した時に感じるものだから。それに達成した時のワクワクは一時的なものじゃなくてずーっと続くんだよ。
ワクワクは達成の時にとっておこう!